事件概要
1984年3月、江崎グリコ社長の誘拐に端を発し、複数の食品会社への恐喝へ拡大した一連の事件。犯行グループは「かい人21面相」を名乗り、報道機関へ多数の文書を送った。
警察庁は、青酸ソーダ入りの商品を店頭に置き、無差別の危害を予告した点を、国民全体を人質に取るような強い反社会性を持つ犯行と位置づけた。
事件の時系列
1984.03.18
江崎グリコ社長を誘拐
自宅から連れ去られ、身代金が要求された。社長は後に自力で脱出した。
1984.06.26
グリコへの休戦状
犯人側はグリコへの攻撃停止を宣言し、その後ほかの食品会社へ標的を広げた。
1984.10.07以降
青酸入り商品を店頭へ
スーパーなど16か所に計18個が置かれ、消費者を直接脅かす段階へ進んだ。
1985.08.12
終結を示す文書
報道機関に事実上の終結宣言が届き、その後、犯行は途絶えた。
遺留品・物的証拠
E-01
犯行声明・脅迫状
独特の文体を持つ多数の文書が報道機関などへ送付された。
E-02
青酸ソーダ入り商品
「どくいり きけん」などの表示が付けられた商品が店頭で発見された。
E-03
防犯カメラの人物
店舗の防犯映像に残った「キツネ目の男」と呼ばれる人物像が広く公開された。
E-04
広域・複数人の犯行像
電話、文書、現金受け渡しなど役割の異なる行動から、複数人関与の可能性が捜査された。
この事件に残る謎
ここでは誰かを犯人視せず、公開された証拠から生じる未解明の問いだけを整理しています。
- 標的企業を次々と変えた本当の目的は何だったのか。
- 犯行声明の作成者と現場で動いた人物は同一だったのか。
- なぜ犯行グループは突然、終結を宣言したのか。
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